雑誌Numberで非常に興味深い記事に遭遇。
宇佐美貴史の欧州挑戦を阻む「猫背」。ルーニーの姿勢の使い分けを学べ!
記事は再度の欧州クラブ移籍が噂される宇佐美選手について。宇佐美選手のプレーを見たことのある方ならその才能を否定することは難しいのではないか。
他方、宇佐美選手が前回は欧州で輝くような結果を残せず、また、日本代表でも現在、期待されている程の結果を出せていないのも事実だ。
記事では宇佐美選手の才能は認めるものの、継続性、具体的には90分動き続けることが難しい傾向があり、それが同選手の評価を下げる一因となっていると見る。
良い動きを継続的に出来ない原因として姿勢の悪さ(具体的には猫背)を記事は挙げている。猫背により、動き出しには猫背ではない選手に比べ踏ん張りや地面を強く蹴る動作、つまり、追加の動作が必要だという。よって、猫背の選手は燃費が悪いそうだ。猫背の弊害としては更にスピードの変化をつけられないことが挙げられている。
確かに宇佐美選手はガンバ大阪ではともかく、代表では途中出場が多く、先発の場合でも交代することが多い印象だ。猫背が一因なのだろうか。一方、サッカーにおいては姿勢の悪さは悪いことだけではないらしく、例えば宇佐美選手の不自然とも言える姿勢からのシュートは、その姿勢の悪さが武器となった結果でもあるらしい。
よってサッカーでは猫背の姿勢とそうでない時の使い訳が重要だと記事は主張し、その一例としてマンチェスター・ユナイテッドのルーニー選手を挙げている。
私はサッカーに関しては見るだけで、プレーに関しては実体験が無いので何とも言えない。一方、空手では猫背の姿勢は私の目には醜く映る。というのも特に形を演武する際、猫背であると突き・蹴り、立ち方及び防御において余分な動作や間が出来てしまうと感じるからだ。
その点は、前述の猫背の選手の動き出しと関連しているのではと感じる。特に足への負荷が大きい、猫足立ちや四股立ちでその傾向がより明らかであるという印象だ。
更に良く考えればトップアスリートで猫背の人ってあまりいない気がする。となると姿勢と言うのはやはり非常に重要なのであろう。呼吸とも密接に繋がりがあるだろうし。
私はこういった突っ込んだ分析記事が大好きだ。スポーツ・武道関連雑誌は本記事の様な質の高い記事をもっと掲載して欲しいと願う。