大晦日ですね。今年最後に紹介する本はこちらです。
今では物凄く有名になってしまった笠原さんの弁当に特化した本。 冒頭、「お弁当ほどワクワクする食べ物って見つからない」と言う。 言われてみればそうかもしれない。あの、蓋を開ける時のワクワク感って確かに他では味わい難いものがあるかも。 私が手作りの弁当を定期的に食べていたのは高校時代。ほぼ毎日母作ってくれたものを持って行きました。高校一年の時の担任の先生は「お母さんが作ってくれたお弁当のありがたみは大人になって良くわかる」と言っていたけど本当にそうだなぁと思う。 冒頭、弁当作りで大事な点を5つ挙げている(1~4のオキテと忘れてはいけないこと)。基本的にはこれらを守れば良いお弁当が作れるかなぁ。これらのオキテを読みながら微笑んでしまった。母はこの本を読まずともこれらを守っていたんだなぁと感慨深くなって。例えば脂身の少ない部位を使うとかです。 本書では和弁当を幾つかの大まかな分野に分けて紹介している。どれもとても美味しそうだが、決して作るのが難しい訳ではない。作り方も簡潔だが大事な所はしっかりと抑えている。忙しい人のことを考え、手間のバランスや効率について話していることもプラスとなる点だ。 また、所々に挿入されているコラムやヒントは和弁当のみならず和食全般に当てはまる内容が多く、楽しく読めた。 最後に写真が素晴らしい。お腹が空いてくるし、何より日本に帰りたくなった。